ヴィニャイ・ダ・ドゥリーネ イタリア・フリウリ州
IGT デッレ・ヴェネツィエ-モールス・アルバ 2012
IGT delle Venezie- Morus Alba 2012
&
IGT フリウ-リ・コッリ・オリエンターリ モーリス・ニグラ 2012
IGT Friuli Colli Orientali Morus Nigra 2012
品格ある香りの層が
押し寄せてくる。
静かな場所で、分かり合える人と
開けなければならないワインセット。
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(インポーターさん資料)
二人のワインを初めて味わったときの驚きを忘れることはできません。私の記憶の中にあるワインとまったく異なる世界を持った味わいだと、試飲した瞬間に感じました。内側から高貴な輝きがあり、味わっていると、とても静かで落ち着いた気持ちになります。高潔な人格を備えているようなワインに、心から感動しました。ワインの感じ方、評価の仕方だけでなく、自分の持っていた基準まですっかり変わったように思いました。
優れた造り手は一様に、「ワインは畑で造るもの。セラーでは可能なだけ手を加えず、ゆっくりと
見守るだけ」と言います。が、彼ら夫妻ほどその言葉を現実に実践し、
比類のないレヴェルで実現できている人が、ほかにどれだけいるでしょうか。それだけでなく、ワインが本当に美しいのです。ミネラルではなくエネルギーを感じ、強さとエレガンス、澄んだ味わいと複雑さが同時にあり、
しかも軽やかですから、まるでワインの中にユニークな宇宙が存在して
いるかのように実感するのです。
用いられている品種は、ソーヴィニョン、メルロー、マルヴァジーア、シャルドネ、ジャロトカーイ。いずれもHistorico(歴史的、古典的)と呼ばれる、何百年も前にフリウーリ地方に伝わり、完全に土地に適応して馴染みきった品種を栽培しています。多雨がちな当地の湿気から守るために、伝統的な高さの1.6mほどで仕立てます。草は取り除かずに益虫と共存させ、グリーンプルーニング(5~6月にする、新芽の剪定)をしなくても、過不足なく葉が茂ります。
その結果、小粒のきれいな実ができるわけです。
当地の他ワイナリーと比べて収穫が3週間遅くても、フレッシュさは損なわれなく、酷暑にみまわれる年でも畑にはストレスがないという具合で、環境と絶妙なバランスがとれています。理想的なバランスが畑の中で完結するようになるまで、どれだけの実験とハードワークが重ねられ、経験の中からの試行錯誤が繰り返されたことでしょうか。 畑に立つと、すがすがしさが体いっぱいに満ちてきます。自然と調和がとれた畑だからこそ、個性的でかつ美しいハーモニーを備えたワインが生まれるのです。考えぬかれた、献身的なワイン造りが、飲み手に深い共感の感動を与えるのでしょう。
実は今回ご案内するワインは、昨年の7月すでに入荷していましたが、最適なリリース時期を迎えるまであえて寝かせ、じっくりと待ってきました。というのは、ドゥリネのワインはいずれも大変デリケートな味わいであるだけに、イタリアはおろか地元フリウーリのレストランにおいてすら、バランスを崩して本来の味わいを喪っていることが多かったため、多くの失望を味わってきましたからです。そこで、ワイン本来の素晴らしい持ち味を歪めずに実感していただくために、半年をかけてワインを落ち着かせてきました。
「ブドウは、そだった土地と環境を記憶しています。その記憶を壊さないために、余計な手出しをせずにワインに体現させながら、ブドウそのものの表情を伝えたい」と、いうのが造り手二人の思いです。きっと感じとっていただけると思います。
ヴィニャイ・ダ・ドゥリネのワインは、ラシーヌがご紹介するワインの中でも、もっとも繊細多感なワインです。大切に扱っていただければ、ワインの呟きが聞きとれ、新たな世界が開けることと信じています。 (ラシーヌ 合田さん)
〜ドゥリネのラベルデザインについて~
ドゥリネのラベルデザインはマルベリーとブドウの株からデザインされています。
畑のところどころに植えられている木がマルベリーで、昔から蚕のえさになっています。
ロレンツォのおばあさんも絹製品の職人で、昔からこの地域では盛んな産業の一つ。
モルス・アルバMorus Albaとモルス・ニグラMorus Niglaは、ラテン語で、
ホワイトマルベリーとブラックマルベリーという意味です。
今夜のワインから贈り物まで。
飲食店様ワインのご提案からワインリストまで。
bar time : 12:00〜22:00
ワインショップ Atelier du vin
福島県郡山市桑野3-14-4
クローネ郡山2階
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