有機無農薬の人参とりんごのジュース 春庭農園
人参と林檎のジュース 2015
生産国 日本
産地 長野県伊那市
造り手 春庭農園
原料 無農薬人参、林檎
就農7年目の大川さんがつくる、
体が喜ぶ、人参とりんごのジュースです。
限定600本の貴重品です。
7年前、就農し、初めて育てた人参の美味しさにびっくりしました。畑で収穫しながらぼりぼり食べてしまうほど美味しかったのです。毎日、収穫が終わると、人参でおなかが一杯になっていました。さわやかな香りと甘さがあり、人参特有の臭みが全くなく、まるでフルーツのよう。みずみずしい柿を食べているようです。そして、これはジュースにしたら美味しいに違いないと確信しました。それからというもの、人参栽培に夢中になってしまい、今では当農園の秋のメイン作物になっています。特に人参は、土の中の微生物、根に共生する微生物の働きが、生育にとても大きく影響する作物ですので、その力を最大限に発揮できるようにすることが美味しい人参を作るのにとても大切です。当農園では1年間かけて1作の人参を育てています。種をまいてから収穫まではおよそ4ヶ月ですが、その前の8ヶ月間がとても重要です。土の状態を整え、緑肥と呼ばれる麦を人参栽培に先立って育てます。それは、人参がすぐに吸収できるような肥料を畑に施して育てるのではなく、畑の生き物が人参を育てるようにするためです。それは出来た人参の味や香りに顕著にあらわれます。その後、隣村のリンゴ農家杉山さんと出会いました。彼の作るリンゴはものすごく美味しく、感動しました。一切れ食べるつもりが、気づくと丸ごと1個、2個と食べてしまうのです。彼の美味しいりんごを追求する並々ならぬ情熱とリンゴへの深い愛情を知り、美味しさの訳を納得しました。そして彼の林檎を分けていただいて作ったジュースが、このcarrot + appleジュースです。私はいつも、おいしいということはどういうことなんだろうと、不思議に思います。畑で見るからに生き生きと健全に育っている作物は、食べてみても例外なく美味しいのです。その反対に、何となく元気がなさそうだったり、栽培に失敗してしまったものは、いまいちの味だったりします。これはやはり、命というところに行き着くのかもしれません。人間も他の動植物と同じく、他の生き物の命を体に取り込むことで自らの命をつないでいる生き物だと思います。ですので、生き生きと育った作物を食べると、その生命力のようなものを体は感じ取って、それが舌という最初の器官で、おいしいと感じるのでしょう。おいしいということは、舌が、「この食べ物は良い食べ物だよ、良い生き物だからもっと食べよう」という喜びの合図を送っているのかもしれません。そして、段々とお腹の中に降りていき、もう味覚としては感じられませんが、からだ全体で喜びは続く気がします。それが、おいしいものを食べたり飲んだりすると、体も心も元気になったり、調子がよくなったりするということなのだと思います。
(大川 卓)
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Posted by 加藤洋子 at
2016年01月09日15:43
│美しいもの