イタリアの赤ワイン
VdT ROSSO
こんなワインを造っている方もいます。
Massa
Vecchia マッサ ヴェッキア
ファブリッツィオ
ニコライーニとその家族によって営まれる彼らのワイナリーは、トスカーナ州の南端グロッセート県のほぼ中央に位置するマッサ
マリッティマにあります。
1986年より、標高200~450mのところにある2.1haの畑から始め、現在は3haで
ブドウを栽培。土着品種であるヴェルメンティーノやサンジョヴェーゼ、アリカンテを中心に、土壌やブドウの特性をより自然な形でワインに表現できたらと考
えています。
当初から一切の化学肥料を使わない有機農法を実践、現在では家畜の飼育・その家畜に与える餌の生産・ワラや残根と家畜の糞尿から完熟堆肥の生
産、これらの全てを自分たちでまかなう循環型農法を実践しています。
ワイン造りでは、野生酵母のみを使用して、木製の開放醗酵槽でのマセレーションと醗酵
を行い、春先の樽の移し変え時かボトリング時の2酸化硫黄の添加もごく少量に抑えるなど、温度管理や化学合成物による人為的なコントロールをせずに醸造を行い、年間約10000本を生産しています。
近年ではフランス・アルザスの生産者ジェラール
シュレールの現当主ブリュノ氏と親交を深め、栽培・醸造の両面で影響を受けあっています。
V.d.T.Rosso 2002年産と2003年産のメルローとカベルネソーヴィニョン
マッサ
ヴェッキアはニコライーニ夫妻2人
だけで営まれるワイナリーのため、常に仕事が山積している。そこで、顧客・発送等の簡素化を計るべく、イタリア国内での彼らのワインの流通を大きな2つの
ワイン・ディストゥリビューターに任せている。
そのため、酒屋やレストランで見かける彼らのワインの価格はビックリするほど高い(日本の小売価格と全く変
わらないほど)。
その状況を、ワインは嗜好品でなく食物の1つであり、より生活に密着したものであるべきと常々考えている彼らは申し訳ないと考え、2005年、量り売りを試すことにした。
その時に売り出したのが、実験的に仕込んだロゼ2003年と本来La
Fonte di
Pietrarsaとなるはずの2002年のカベルネとメルローのブレンドだった。
熱狂的なマッサ・ヴェッキアファンには狂喜乱舞されたが、隔週の土曜日の予約のみという販売方法のせいか、赤のほうは売れ残ってしまった。
一方、2003年のカベルネとメルロー(La
Fonte di
Pietrarsaはこの年からRossoと名前が変わります)は、酷暑が影響しブドウの凝縮性が必要以上に高く、普段通り仕込むと野暮ったいワインになると考えた彼らは、揮発酸と遊ぶことにした。果帽が浮き上がった際に行うピジャージュをできるだけ控えることで、アルコール度数5%に至るまでの醗酵の初期段階、酵母とバクテリアが共生する状態(アルコール度数が5%
を超えたあたりからバクテリアは酵母に淘汰されていく)をより長く持続させた。
出来上がったワインは圧倒的な果実を持ちながらも飲み心地もあり、彼ら的に
は大変満足にいくものとなったが、ワイン界では忌み嫌われる揮発酸はなかなかに高く、果たして全部売れるものかと心配になった。
そこで、彼らは雨がちだっ
た2002年のワインにボディーを与え、2003年の揮発酸を目立たないものにすべく、50%-50%のブレンドを行った。
で、ここでさらに問題が、“造ってみたはいいが、どうやって誰に売ろう?”。いの一番に声がかかったのが、日本のとあるインポーターで、彼は1.5つ返事(2つ返事よりも早く)、“全部買う!”と
言ったのでした。
ボトル、コルク、箱などの価格を限界まで節約して、彼ら的にも最小限の利益で出してくれたこのワインは、中身はヴィンテージのブレンドこ
そされてますが、普段同様に圧倒的なアイデンティティーを備えたワインであるにもかかわらず、価格的にはセカンドワインのよう!というのが今回のヴィーノ
ダ ターヴォラ ロッソになります。
インポーターさまの資料です。
あの方に贈りたくなるワインがある、そんなワインショップを目指しています。
『VIETRI』のパスタが買えるワインショップ
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