田中克幸氏のエルヴェ・ジェスタン・セミナー

シャンパーニュはいま大きな転機を迎えています。
表層のスタイルを語る時代は過ぎ去り、農作物として、
つまりテロワールのワインとしてシャンパーニュを見る時代が
到来してから十余年が経ちますが、
さらにその先へとシャンパーニュは進化しています。
それは宇宙のエネルギーと精神のメッセージを表現するシャンパーニュです。
この運動を主導するのが、コンサルタントのエルヴェ・ジェスタン。
今回は、彼自身のワインと彼が手掛けたワインを
いろいろと味わいながら、
彼の意図を読み取り、そこから最先端のシャンパーニュとは
何かを考えてみたいと思います。
講師はワイン評論家の田中克幸さん。
ジェスタンと長年の親交があり、
彼から最良の理解者とみなされている人です。
彼のクライアント以外でジェスタンの秘儀を実際に知る
唯一の人物である田中さんに、
具体的なワイン造りの方法を語っていただく貴重な機会です。
さらにジェスタンのシャンパーニュのような
ビオディナミのワインを十分に味わうためには特別な方法があり、
それも田中さんに教えていただけます。
美味しいだけではない、
それ以上の大きな何かを得られる会です。
日時:2014年1月19日 13:00~16:00
講師:ワイン評論家/田中克幸氏
場所:ワインショップAtelier du vin
郡山桑野3-14-4
024-954-7666
テイスティング・アイテムは、田中氏が手持ちで今回、シャンパーニュから持ち帰ったものも含めて。
・フルーリー
・ラエ
・ジェスタンがデュヴァル・ルロワ時代に造った貴重な1999年のビオデ ィナミ
・ジェスタン2006
お気軽にお問い合わせください。
「インポーター資料から」
Herve Jestin
[経歴]
1957年ブルターニュ生まれ。
実家はネゴシアン業を営む傍ら発泡性ワインを生産。
ランス、ボルドー、ディジョンの大学で、醸造学とワイン法を
修めた後、1982年から2006年までデュヴァル・ルロワに勤め、
10大シャンパーニュのメゾン中で最も若い醸造長となる。
退任後、シャンパーニュで醸造コンサルタントを始め、国際的に
活躍。
2012年クロ・ド・キュミエールを購入してChampagne Jestinを興す。
~ 自己紹介 ~
ネゴシアンの家に生まれ、幼時からワインに触れ、ワインが持つ魔法に魅了されました。 初めてワインを飲んだのが 7 歳で、祖父はワインを買うたびに私に感想を求めてきました。 最近になって知りましたが、シュメール(文明)のワインの女神の名が JESTIN であり、私の誕生日である 9 月 14 日が、かの有名なシャンパーニュの修道士(ドン・ペリニョン)の命日であるとのこと。 これらは私がワインに魅せられた原点となっているかもしれません。
ランス、ボルドー、ディジョンの大学で、醸造学とワイン法を修めたのち、 シャンパーニュ・デュヴァル・ルロワで、醸造長(シェフ・ド・カーヴ)として働き始めました。
当時 24 歳だった私は、10大シャンパーニュのメゾン中で最も若い醸造長でした。 私は、シャンパーニュ・デュヴァル・ルロワが一流メゾンの仲間入りを果たせるよう、 幾年に渡ってさまざまな方向から試験的に取り組み続けてきました。
醸造長として 20 数年間がむしゃらに働いて感じたことは、大学で学んだことは素晴らしいワインを造るのに 必要な知識ではあっても、偉大なワインを造るには役に立たないということでした。
幼少のころから「生命の謎」について強い関心を抱き、 ビオディナミをワインの醸造の過程で活かせないか勉強をはじめました。栽培や家畜における ビオディナミの活用についての文献はあっても、ワイン造りにまつわる文献はありませんでした。 ので、偉大なワインを造るための原則というべきものを新しく発見し、適応させる必要がありました。
30年にわたる探究の結果、これらの原則はシャンパーニュでも、ごく一部のワインをつくる際に 適用できることがはっきりとし、現在著作を準備中ですが、この本が世に出るかどうかは未定です。
なぜなら、この分野でも日を追うごとに進化が見られ、 出版された頃にはすでに古い情報が古びている惧れがあるからです。
~ “キュヴェ・ジェスタン” 誕生秘話 ~
多くの仕事をやり残したまま、私はデュヴァル・ルロワを辞すことになりました。 が、次のことにすぐさま気付きました。
―「長年おこなってきた努力を無駄にできないこと。」 「シャンパーニュに対する情熱を忘れられないこと。」
そして、
「ビオディナミに対する私の取組みと、 類なく素晴らしい生産者と築きあげてきた関係を断念したくないこと」 に。
多くの生産者が私に信頼を寄せ、コンサルタントを頼んでくれたことには、 とても感動しましたので、この場を借りて感謝の気持ちを申し上げます。
しかし、物作りに対する恋しさを感じたので、 これまで新たな方向に転換するためにともに取り組んできた複数の生産者に打診しました。
ブノワ・マルゲと話し合あった後、毎年ヴィンテッジ・シャンパーニュ(キュヴェ・ミレジメ)を手掛けることを 決意し、1998 年から合意のもとに共に取り組んできた、ヴァンサン・ラヴァル(ビオロジック栽培家)、 ダヴィッド・レクラパール及びブノワ・ライエ(ともにオディナミ栽培家)と一緒に、 かつて私が用いた手法でワインを造ることにしました。
しかし、この取組みは困難を極めたので、数多くの障害を乗り越える必要がありました。 こうしてこの新しいキュヴェづくりを通じて、醸造分野に引き続き取り組み、 自論の醸造法である〈ビオディナミによる醸造〉の具現化に成功しました。
この足取りの中で励ましてくれた人たち、わけても田中克幸氏、トム・スティーヴン氏、 ピーター・リーエム氏といった私の手法を真っ先に信じてくれた方々に、特に謝意を表明したいと存じます。 そしてまた、冒険とも呼ぶべき取組みがまさに始まる時期から信じてくれたラシーヌに、感謝をいたします。
~ “キュヴェ・ジェスタン” と、自身が関わったワインとの違い ~
生産者それぞれにパーソナリティと個性があるだけに、 メンタリティだけをとってみても、その痕跡をワインに残すのではないかと考えます。 それゆえ、生産者を比較するのは難しいことです。
シャンパーニュ・ジェスタンも、その例外ではないのですが、 私は「ワインの精神」の前では極力自分の姿を見せないように心掛けています。 その意味において、私のシャンパーニュは他のシャンパーニュとは異なっています。


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ワインショップ Atelier du vin
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Posted by 加藤洋子 at
2013年12月13日13:53