稲妻
壮大なカップルが結ばれた瞬間
雷の多い年は豊作だといわれます。これは科学的にも証明されているそうです。空気中の窒素が稲妻によってもたらされる雨に溶け、それが吸収されて、肥料の役目を果たすとか。
でも、昔の人は、雷には稲を孕ませる力があるのだと考えていたそうです。
「いなづま」と呼ぶようになったのは、夫も妻も「つま」と呼んでいた古代、「稲の夫」という意味で「いなつま」、それが濁って「いなづま」となったからだそうです。ですから、本来は「稲夫」が正しいのですが、江戸時代のころ間違えて「妻」という漢字があてられてしまったといわれます。
はるかに広がる一面の水田。その空に一瞬ぴかっとはしる稲光。それは、天と地との壮大なカップルが結ばれた瞬間だったのですね。そして、その愛の結晶である稲を糧に、私たちはずっとずっと生きています。
『美人の日本語』 山下景子 幻冬舎より抜粋
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Posted by 加藤洋子 at 2008年09月09日23:00